サラエボ2日目

サラエボはちっさい街だったので、
1日で出る予定だったんだけど

なんだか、泊まった宿の居心地が良かったので、もう一泊ゆっくりとしてみることにした

まぁ、街散策はほぼほぼコンプリートしたのでやる事といったら、別にない

昼間は気温が暑すぎて外に出るのも辛いので
宿でぐーたら
そういや、こんなに天気が良ければ
溜まってた洗濯でもするかと

パパっと洗って浸け置きして
その間に近くのカフェでコーヒー

どこでも一杯120円位だからホント良い

ケーキ的なのは300円とかちょっと高かった
けど、美味しかったので宿のオーナーにも
お土産で買って帰った

で、夕方から動き出した

徒歩圏内でロープウェイがあるから
行ってきな!とオーナー夫婦がこぞって何度も言うもんだから行ってみた

リターンチケット20マルク(1200円
高い!
なんでとりあえずワンウェイチケットの
15マルク(1000円

ロープウェイはそんな混んでなくて
ゴンドラ一個に一人乗り!

山をグングン上がってく

ここらへんの山は冬には
スキーができるらしい

山頂に行くまでだいぶ乗ってきた
思ったより遠すぎてワンウェイチケット
を買ったのを後悔、、

スタッフに聞くとロープウェイなら7分の道は
徒歩だと2時間コースの下山、、

まあ暇だしチケット高いし徒歩で下山決定

ストップウォッチスタート

山道というか車の道路をひたすら下りる

時間的に夜も近いので暗くなったらアウト、

少し急ぎ足

案の定8割降りたところで通りは暗くなった

まあ、暗いだけならなんとかなる

でも怖いのは、治安?
ではない、ボスニアは体感上治安は良い方向

宿の窓も開けっ放しで寝られるし
不老者もあまりいない、たまにいるのは
ジプシーの奴ら位

じゃぁ、何が怖いかと?

それは。。野犬、、

バルカン半島の定番だけど
野犬がめっちゃ街にいる

しかも、昼間はヘタって道路にベローン
てなってるのに
夜になると奴らは調子に乗ってくる

通行する車にさえ吠え回して威嚇する勢い

、、まじこわい

自分の旅の法則として
野犬がでたら、それから先は行かないように
している、
何故か?
それもまた自然の摂理だと理解しているから

これより先に無理に進むといい事無いよ?
というメッセージだと思っている

そんな事を考えてたら、そこいらじゅうに所々に野犬がいて
もはや八方塞がり、、 笑

なんか積んだなコレ、、
なんて思ってると偶然にも一台のバスが
路肩に止まっていた、

ドライバの、兄ちゃんは出発まで
バスから降りて待ってる

町の外だし山の中腹だし、乗る人もいなそう

SIMカードが無いおかげでバスのルートとか
このバスが何処の方面に向かうのかさえ分からない

挙句、現地でさえ
バスの時刻表とかそんなもんも
サラサラない

ドライバーに話しかけて、
どこら辺まで行くのか大体聞いて

とりあえず、ココら辺の野犬がいるゾーンから出られれば何処でもいい!って伝えた 笑

「野犬怖いからバスに乗りたいんだ!
なんて言ったもんだから

兄ちゃん流石に笑ってたけどね 笑

で、なんとか運良くも街の方までバスは行ってくれた   ありがとう  

フゥアラ!っていうんだよね ボスニア語
クロアチアとアルバニアとマケドニアは
くぅあら! 似てるなぁやっぱ
旧ユーゴスラビアってやつですか

無事街まで戻ると通り沿いのバーで
ひょいっとオネイサンに缶ビール貰った

ん?いくら?「フリーだよ

どうやらテキーラとビールをかけ合わせた
新商品を配ってたらしい

山歩きで疲れてビール飲みたかったから
ラッキー!

で、旧市街ちょろっと歩いて飯屋探し

なんか夜になると良い感じの店も増える

良いなぁこのカフェ。
コーヒーあるけど食べ物なさそうだけど

なんて見てると店の中のスタッフと
目があった

すかさず出てきて、一杯ドオ?的な

とりあえずビールある?って聞いたけど
無かった

やっぱイスラムも入り混じった街だから
酒置いてない場所も多々あるんだよね

「ビールはないけど、美味しい紅茶あるよ!

なんてすかさずフォロー入れてくる 笑

折角なのでこれもなにかの縁、
紅茶を頂くことにした

フルーティななんとか、とか言って出してれた紅茶

これがまた、
ビックリするくらい美味しかった!

お会計の時には
ウチの紅茶どうだった?
なんて聞くもんだから

人生で一番美味しい紅茶だったよ!

なんてべた褒めしたら、後ろの女の子の客は

流石にそれは言い過ぎでしょ 笑 
ってな感じで笑ってたけどね

こういう、行き過ぎたおべっかな英語て
結構使えるんだな 笑  偶然にもひとつ学んだ

で、そのあと適当な所でバルカン半島
定番のチェパピ食べて宿に帰った

玄関先には主人とご近所さんが立ち話中

めちゃくちゃフレンドリーに
「帰ってきたよ! て言って

話のはずみで
何故かそのご近所さんのお宅まで拝見するという謎の流れ 笑

ほんと、ボスニアの人はフレンドリーだ

ご近所さんの庭自慢をされて
これまたべた褒めした 笑

まあ夜も夜だったので、サクッと宿に戻るも
一服するのに庭のベンチで
コレまたオーナー主人とお話タイム

今日どうだった?とかの話から
彼の人生についての話
昔の話になるとやっぱり出てくるのは
昨晩同様に戦争の話

こっちとしては、
掘り返すようでなるべく話題にしてはいない気がするんだけど、
実はホントは興味のある話

彼から切り出してくれるので、色々なことが聞けた

何より衝撃だっのが、昨晩話していた時には気づかなかったが、

この主人の体には
見てわかる傷跡が残っていたコトだった

脚と首の2箇所にそれはあった

ライフルによる被弾の傷跡だと言った

正直驚いた、ミュージアムで見た展示物なんかよりも遥かにソレは衝撃的だった、

目の前に直近の戦争体験者がいる事

でも、それを感じさせないくらいに
彼が今現在幸せに暮らしている事

そして、戦後まもなく、
日本がボスニアの復興を支援してくれたと
語っていた

だから、日本をリスペクトしていると

だから、ゲストとしても温かく迎えていると

日本人としてこの地に来れて
良かったと思った

先人のそういう行いに今現在感謝した

ひとしきり彼の話を聞いて、
夜も遅くなったし、明日は朝早く出発する事を伝えて部屋に戻ろうとすると

「ちょっと待ってて、プレゼントがある

と彼は言って、何かを持ってきた

それは彼の人生で1番楽しかった時期であろう
戦争が起こる前のボスニアオリンピックが開催された年の記念の札の様なモノ
マスコットキャラクターとsarajevo84

「小さいプレゼントだけどここに来て泊まった記念に貰って


なぜコレをくれたのか?
簡素なモノだけど
彼にとっては大切なもののはず、

戦前から戦争中、そして今まで
何十年と持ち歩いてきたもののはず

それを、2日程度しか滞在していない
旅人の自分にくれるとは

自分は今までも長い旅だけどこれからも
まだ長い旅が続くと話したから
お守り代わりに持っててという事だろう

彼はコレを持ってて今現在まで生きる事が
出来た、そして今は幸せに暮らしている

彼にとってのこの御守りは役目を果たしたのだろう

そして、偶然にも自分の所へやって来た

sarajevo84 

偶然にも
ここに描かれている
オリンピックの開催された年は
自分の生まれ年

きっと、これは偶然なんかじゃない!

絶対に無くせない御守りを手に入れた

一生忘れられない夜になった日























おさんぽにっき

世界一周

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