ネパールの気付き

ネパールの路上で
とうもろこしを炭火で
一本だけ焼いている老婆
それを売るだけで生活費になるのだろうか、
しかし、とうもろこしを
大量に仕入れる資金がないのだろう
小さい器に炭火を入れて一本だけ焼いている
これを良く言えば、
めちゃくちゃ贅沢な焼き方かもしれない
一本だけを火加減を見ながら付きっきりで
じっくり焼いてくれるわけだ
ひとりの老婆、ひとりの人間の時間を
このとうもろこしだけに使っている
でも、きっとそんな事は考慮されていなくてめちゃくちゃ安いだろう
たかだか、とうもろこし一本の値段しか
貰えないだろう
なぜ、豊かにならないのか?
それはこの老婆が気付いていないからだ
時間の売り方が下手なのだ
付きっきりで一本づつじっくり炭火で
焼いているということを
アピールしていないのだ
それだけ人の時間が掛かっているという
ことを謳い文句に売れば
その良さや、時間の大切さを分かる人には
もっと高値で売れるはずだ
金持ちほど時間の大切さを知っているから
これから、機械化やAI化により
仕事において人の手が余ってくる
その余った人間の時間や能力、チカラを
機械化やAI化には出来ないことに注力する
じっくり、丁寧に、いいモノを作る
その作り手の人の人生の時間を伴って
そういう時代や文化は昔に戻る
というか同じだ
近代化しすぎて
最近の人間は気付いていないが
今の世の中にある、世界遺産や重要文化財
などのモノは、
物凄く時間や労力を伴って
作られたモノが大半なのだ
何十年もかけて作られた建物
作るのに気の遠くなるような
細かい装飾が施されたモノ
そういうものを作れる立場、
与えられる立場
そういうものが今後の職業として残っていく
ような気がした  

ネパール



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